




私たちが行っている手法は、決して難しいものではありません。
ひたすら傾聴し反復し、問いかける。
語られた言葉を傾聴し反復し、時には少し相手を待って、また反復――
本人にアドバイスや意見を求められるまでは、その繰り返しです。
ですが、本人にとっては「苦しみ」が和らぎ、
自分のやるべきことが見えてくる時間になります。
そして、今度は自分の気持ちに自分で気がつけるようになる。
自分主導で実践ができるようになる。
それがシエンタの「生きる力を高める」支援です。
シエンタでは、まず「本人に語ってもらうこと」を大切にしています。
そしてどんな気持ちも、どんな言葉も決して否定せずに受けとめます。
たとえば「死にたいんです」――
そんな言葉でも、まっすぐ耳を傾け、「死にたいんですね」とそのまま反復します。
「死」という言葉をにごしたり、言い換えたりせず、きっちり語尾まで完璧に反復するのです。
それは「死にたい、この気持ちをわかってくれた」という関係性を作ることが
本人の心を開いてゆくきっかけとなるからです。
対人援助論を元にした
「本人に語ってもらう」支援

「生きる力を高める」取り組み

「生きる力を高める」講師活動
福祉・医療などに関わる専攻の大学や高校に向けて対人援助の考えを講演しています。ただお世話をする方法だけではなく、利用者さんの最大限の利益を追求できる存在になる必要性や、その力になれる喜びについて未来を支える学生に伝え続けています。
コミュニケーションの主導権である聞き手側として「語ってもらう」「本人の自己理解・自立を促す」ことは私たちシエンタの支援の根幹であり、支援する利用者さん自身のコミュニケーションのヒントにもなり得るものです。
またベテラン・新人に関わらずこの対人援助論のメソッドを身につけることで、利用者さんの「自分力」を最大限高めることができます。それは支援を必要とする人々が自分らしく生きるために私たち支援者側が備えておくべき力です。私たちはこの活動で、誰もが生きやすい社会創りを目指しています。





